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ラブホリック 363-思わぬところに。

この日は全員定時で上がろうと決めた。


そろそろ、薬をもらいに行きたかった。
在庫がなくなってしまう。

採血も全然してないから、
数値もどうなってるんだか全く把握していない。

自分では、あまり変化がないように思うけど。



どこのクリニックにかかるか考えた末、
やはりおじいちゃんクリニックに行くことにした。

夕方、無事に4人でオフィスを出る。
クリニックは、徒歩ならA線駅から行く方が少し近い。

定期の区間内だし、とA線から行くことにした。

B線の改札で栗栖さんを3人を見送ろうとすると
梶君はわたしの隣に立ったまま。

あれ?という顔をしたら「俺A線ですよ」との事だった。

一緒だったのか。






二人で電車を待つ。

「今日は病院行きたくて。ずっと通ってたとこがあるから」

「病気なんですか?」

「病気…うん。まあそうだね」

軽くだけ説明すると、梶君はふーん、と聞き入り、
「うちの母親と一緒ですね」と言った。

「え!お母さんも!?」

「はい。ずっと薬飲んでます」

よくよく聞くと、全く同じではなかったけど、
今の状態はわたしと一緒で、
同じ薬を飲んでいた。

思わぬところに先輩がいて、心強く思った。


「無理しないでくださいね」
と、梶君が言う。

憐れむわけでもなく、軽い感じでもなく、
理解のある人の雰囲気だった。

クリニックの駅に着く。
ケイゴさんの薬局もあるこの駅。

梶君は、クリニックの駅よりひとつ向こうで降りる。

「じゃあお疲れー。また明日ね」

「はい。お疲れ様でした」

手を振って、思い出のホームに降り立った。

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