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ラブホリック 359-どこかにくめない後輩男子。

ああーーー
熱く語ってたテンションそのままに
叱ってしまい、心の中で猛反省…

梶君はわたしの斜め前の席で、
栗栖さんの前にいる。

ちらっと目が合うと、
申し訳なさそうに頭を軽く下げてきた。

…素直な子ではあるんだよね。

あー感情任せに怒り過ぎた。
叱るって、パワーいる…


矢野さんに話を聞いてもらいたくなった。

開発は人数が多い。
矢野さんはそんな中でのリーダーなので
わたしなんかよりよっぽどまとめるの大変だろう。

とにかく反省。


定時を過ぎ、みんなを先に返してから、
部長に出す報告書をまとめようと思っていた。

みんな身支度を済ませて
各々帰って行き、
やっと本腰入れて報告書作成に
取り掛かる。

自分の言葉で考えて書く仕事は、
人がいる時間には進まないんだよね。

昔、矢野さんも言ってたなーと思い出した。



報告書作成もそろそろ終盤というところで、
梶君がこちらに戻ってきた。

まだ帰ってなかったの?と驚いて声をかけた。

「どうしたの?忘れ物?」

「あー、いや…違います。これ、七瀬さんに。」

手渡されたのは、
きのこの山と紅茶のペットボトル。



「これ食べて残業頑張ってください。じゃあ失礼します」

梶君は顔色ひとつ変えずに頭を下げ、
そのまま退出していった。


…お詫びの品?

封を開けて、ありがたく食べた。
ナルシスト君からのきのこの山。


悪い子ではないのかも。
そう思いながら報告書を仕上げた。



その日の夜、矢野さんと電話した。
キレた話にウケていたが、
きのこの山のくだりで雰囲気が一変…

『そいつおまえに気ーない?』

えーっ?そうなるの?
矢野さん、また低い声になってる。

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