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ラブホリック 355-スリリングな状況は感じない。

「…実家って落ち着かねーな」

「ね。そんな雰囲気になれないよね…」

「いや、抱きしめただけでこれだけど」
と、矢野さんの愛のバロメータを
確認させられる。


…いやいや。無理無理。
下にお義母さんもいるのに。

生理だし。
さっきホテルでご奉仕済だし。



矢野さんはわたしの考えを
見透かすように笑い、
「ちょっとだけしよ」
と耳にキスをしてきた。


服の裾から矢野さんの手が入る。
ブラのホックを外され、
上の服をめくりあげられる。

矢野さんは好きなように触れる。
わたしはさすがに集中できなくて、
声を我慢するほど感じることもなく…(苦笑)

そのまま、彼に身を任せていた。



「集中してねーな」

矢野さんはじっとわたしの目を見てから
体を離した。

「うん…スリリングな状況は感じないみたい」

お互い苦笑い。
矢野さんはベッドに横になり、
わたしは学習机のイスに座った。

「明日不動産屋行くか。さっさと借りよう」

矢野さんはバッグからタブレットを出し、
いろいろ調べ始めた。
一緒に覗きこんで、あれこれ案を出す。

なんか、懐かしいな。
本社に行った頃も、そんな会話したなぁ。


「どっか希望地ある? 」と、矢野さん。

わたしは通いたいクリニックがあることを伝えた。
そこはA線でもB線でも通えて…と話したところで
矢野さんの相槌がないことに気付いた。

「A線のここの駅って、おまえが一人暮らししてたとこ?」

「うん」

「元彼君は?一緒に住んでたんだよな?」

「………うん。このあたりで…
 でも、B線の駅にすれば会う事はないと思うよ」

「却下。やり直し。案出し直して」

却下って言うの早かったな。

ま、でも嫌だよね…。
わたしでも、リナさんとかいたら嫌だもんね…


しゅんとしながらタブレットを覗いていると、
「おまえが、どうしてもおじいちゃん先生とやらの
 クリニックに通いたいなら、
 平日じゃなくて土曜に行けば?
 オレがこっち戻ったら、車で送ってやるから」
と矢野さんが言った。

「マサキも一緒に来てくれるの?」

「あ?別に中まで入る気はねーけど。
 別に病院の近くで時間つぶすよ。」

ぶっきらぼうな言い方に、
一瞬戸惑ったけど、矢野さんが
怒らないようにしているのがわかった。

ヤキモチやいてたのか…

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