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ラブホリック 352-両成敗。

まだ腑に落ちなくて、黙っていると、
「オレ、妬かない人間だったのに…」と言った。

どこがよ!?

「…妬くのはいいけど、
 迫力出して怒るのはやめて。
 次やったらもう知らない」

「うん。ごめん…」

優しくぎゅーっとして、
ひとまず仲直り…と思いきや

矢野さんが何かを思い出した。

「そうだ。おまえ、音信不通はやめろよ。
 あれでオレがどれだけ疑心暗鬼に陥ったか。
 今妬いてんのはその余波だ」

えー?

「連絡ない時は、疲れて寝てるだけじゃん」

「だから寝る前にメールでいいから
 一言ぐらい連絡よこせって言ってんの。
 新幹線乗った後から全く連絡途絶えてたんだぞ。
 誰でも心配するだろ」

真剣な面持ちの矢野さん。
まぁ、それはそうか…

「ごめんなさい…」

「顔見て抱きしめられない分、
 それに代わる手段用いないと。
 報告・連絡・相談ってことで」

うん…
微妙に、新入社員への指導のようだけど…


こくんと頷くと、
「じゃあ、これでケンカ終わり。」と、
ようやく仲直りのキスをした。



お風呂からあがると、何だか下腹部が重い。
こっそり確認してみると…生理が来ていた。


そろそろ来る予定ではあったけど、
このタイミングで…

そうですか…


しずしずとベッドサイドまで行き、お伝えした。

「マサキごめん…本日エッチはムリということで…」

先にベッドに横たわっていた矢野さんが
えっ?と体を起こした。

「生理来ちゃった」

「…………あー。そうかーーーーーー。マジかーーー。」

力なく笑う矢野さんに釣られて、わたしも笑った。

「残念だね…」とベッドに腰かけると、矢野さんは
「んー。ん~。…ここで残念って言ったらダメな気がする」
と悩ましい顔をしていた。


生理が来るといつも、体は不調だけど
気分は爽快になる。

さっきの諍いも忘れて、彼に抱きつく。
梶君の話も、橘さんの話ももうしない。

っていうか、橘さんと梶君じゃ、
関係性が違いすぎるでしょう!

梶君は単なる後輩なのに、
橘さんなんか実質元カノじゃん!
と憤りが復活し始めるかという時に

「もー…早くおまえと暮らしたいよ。
 何で離れなきゃならねーんだ」

そうつぶやく矢野さんの思いが
わたしを安心させた。

離れていた数日を取り戻すように
二人でゆっくり過ごした。

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