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ラピスラズリ 65

天野さんの話題には、
少し乗りづらい。

私が黙ってしまうと、
萩原さんは話題を変えた。

「瑠璃ちゃん、うちの社員になればいいのに」

「そんなの…
なりたいって言って
なれるものじゃないんじゃないですか?」

「さあな~。
コンサル部の偉いさん次第じゃない?
誰だっけ。梶さんの上の、もうひとつ上の人って」

「阿部専務ですか…
ってゆーか、私このままでいいです」

「あ、そうなの」


2度目の派遣契約の
更新が済んだ頃だった。

今の生活は気にいってるし、
このままでいい…


必死で働いて、上を目指していたのに
恋愛に躓いて全部投げ出してしまった
自己嫌悪の傷は、不意に疼く事がある。


天野さんには、
一度ご飯に誘われたけれど、
都合が合わず実現していない。

田島さんは、相変わらず
忙しそうにしている。



ここは女性が少ない職場なので、
誘われやすいのだと思う。

女性もいるけれど
別館にある総務経理や秘書課に
集中しているから、接点も少ない。

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