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ラブホリック 349-家族。

実家に帰るとご飯ができている。
好物の和風ハンバーグ。


「お母さん、おいしい…」

「おかわりあるから食べなさい」

親子3人で囲む食卓。
現在の仕事と会社の状況を話した。

「それで?マサキ君が昇進するまで別居なの?」
心配そうに母が言う。

「うん。一応こっちで家探し始めるつもりだけど…」

「単身赴任だな」と父。

はは…ほんと。


「早く一緒に住みたい」と言うと、
母が嬉しそうに微笑んだ。

「仲良くやってるのね。いい顔してるから、安心したわ」

うそ。顔に出てる?

ちょっと恥ずかしかったけど
嬉しそうな両親を見ていたら、
少しは親孝行できたかな、と思った。




その晩。
寝る寸前に矢野さんから着信があった。

初日から清水さんと飲みに行った模様。
昨日は宴会だったのに。

『ユキがいない本社なんか全然おもしろくねー…』

矢野さんはしきりにそう言った。
一緒に落ち込むのも、と話を変えた。

「金曜の晩どうする?ホテルとる?」

『とりあえずオレんちでいいじゃん。部屋あいてるし。』

ええ!?
ご実家に滞在!?

『昨日母さんに週末ユキ連れて帰るって言った』


あ、もう決定なんだね…

「お義母さんは何と…」

『いいよーって言ってた。』

「…ご迷惑じゃない?」



矢野さんは笑いながら言う。

『なんで?もう家族なのに。』


そして、金曜の夜。

仕事が終わらなかった矢野さん、
新幹線の最終発には間に合わず…

土曜日の朝に地元駅に着くとのことだった。
9時ごろ着予定で、駅まで迎えに行った。

改札出口で待っていると、
寝癖の男性がやってきた。

わー、無造作ヘア…
前髪あるし…


その人はわたしの姿を見つけると、
少年のような笑顔を繰り出した。


「おかえり、マサキ」

「はー、爆睡した…」と頭を掻いている。

「寝られてよかったね。(笑)」

「うん」


数日ぶりの矢野さんが目の前に。
わたしから手をつなぐと、驚いていたけど、
しっかり繋ぎ返してくれた。

「どうすっかなー。実家もなぁ…
 夜しかイチャイチャできないのがなぁ…」

と、わたしに目を合わせて
ニヤッとしてきた。

何を考えてるかわかってしまう。(笑)


「じゃあ二人でゆっくりできるところ行く?」

「そうだな。ユキが言うなら仕方ねーな。ついてってやるよ」

「何で上からなのよ。(笑)」


会話は相変わらずだけど、
わたしを見つめる目がとても優しい。

近づくとふんわり彼の匂いがする。
もっと近づいて、抱きしめたい。


やっと会えた。

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