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ラブホリック 348-ガールズトークからのプライベート外線。

「それ、つき合ってるのバレて離されたんじゃない?」

と、アサミが指摘する。
栗栖さんはうなだれたまま。


「そうかもしれないです。
 でもね…束縛も激しかったし、
 別れてもしつこかったんで…ちょうどよかったです」

そんなことになってたとは…
ちょっと最初から突っ走る感じだったもんね。

「清水さんも『恋するなとは言わないけど、
 見る目がない』って言ってました」

何だかんだ言って栗栖さんのことを
心配している清水さんが微笑ましくて笑った。


「まだまだこれからだよ。」

アラサー二人が23の女子に未来を説く。
顔を伏せる栗栖さんを励まし、ランチを終えた。






自席に戻ると、電話メモが置いてあった。

本社開発矢野さんから受電…って
矢野さん、掛けてきたんだ。

スマホを確認すると、
わー。着信の嵐。

スマホから電話しようと席を立った途端、
外線が入った。

「はい、○○支社管理部です。」

『おい。もう管理部じゃねーだろ。』


怒っていらっしゃる矢野さんの声が聞こえた。
わざわざ外から掛けてきたの~?

『おまえ、さっそく音信不通になってんじゃねーよ』

ますます不機嫌になる矢野さんの声…

こちらの周りは静かで、
気軽には話せない雰囲気。

一度、周りを見渡した。


「ごめん…っていうか、ここでは話しづらいよ。
 今から客先?」

『いや、今日は外出なし。メシ食って戻るとこ。
 全然連絡取れねーから心配しただろ』

「ごめんなさい…」

『ま、いーけど。また晩に電話するから、
 先に寝るなら一報入れといて』

「はい…」

『じゃーな。戻るわ』

怒られた感じで電話を切る。

しゅんとしながら受話器を置くと、
栗栖さんが目をキラキラさせていた。

「ななさん、矢野さんですかっ?」

ラブというより叱られコールだったけど、
あっさり矢野さんとバレている。

「うん…。ごめんね、プライベート持ち込んで。
 さっ、仕事仕事!」

曲がりなりにもリーダーなのに、
夫と私用電話なんて絶対ダメだ。

気合いを入れ直して仕事を始めた。




定時が過ぎ、メンバーを先に帰す。

小林部長から電話があった。
本社ではずっと一緒だったので、
何だか嬉しかった。

初日の報告&仕事の依頼を受けた後
今月部長が支社に来られる日に、
進発会をしようという話が出た。

「お店の手配は梶に頼んでおくから」
と部長。

危うく自分で予約するところだった。

5人の会もこじんまりしていいかも?

電話を切り、帰り支度をした。

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