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ラブホリック 329-辞令日前日の、衝撃の情報。

辞令日前日。

あーーー。眠い。

あくびをしながら出社する。
一緒に電車に乗っている矢野さんも
「豪快なあくびだな」と言っていた。

…すみません。


そして、こういう時こそ
矢野さんの体力に驚かされる。
スポーツやってた人とわたしとじゃ、
体の作りが違うというか。

矢野さんも「疲れた」とは言うけど、
全然余裕がある。

いいなぁ。わたしも体力ほしい。
虚弱な自分が嫌になりながらも、
あくびはとまらない。


その日は、久しぶりに向井さんとランチを取った。

清水さんの「結婚ってどうなの?」的な
つぶやきを思い出したが、
お二人は仲良くやってそうだった。

「それよりね。七瀬さんに、
 一応伝えておこうと思うんだけど…」

向井さんの声のトーンが、急に改まる。

えっ。何だろ。
神妙な面持ち。

「営業部のアシスタントが決まったんだけど、知ってる?」

「あ、この前本部長が…
 誰か決まったことだけはお聞きしましたが」

向井さんが一度咳払いをした。


「あの…私の同期なの。」



パスタを食べる手が止まる。


「ま、まさか…」

「うん。」


向井さんの顔つきでもう、
すべてがわかった。

『同期の子』だ。





あの、かつての矢野さんといい感じで
セフレだったのか、恋に落ちてたのか
よくわからない、あの人が…




矢野さんとラブホに何度か行ってた、
あの人が…!




お名前は、橘ユイさんと言うらしい。
旧姓は菊池。元・営業さん。

ユイとユキ…
一文字違いだな…なんて考えた。


「まぁ、菊池も結婚してるし、子供もいるから。
 保育所が決まったらしくて、
 4月から一応事務方で復帰するんだって」

「・・・・・・・」


コメントも作り笑いもできない状態のわたし。


「ああ~。ごめん。
 でも早く知っておいた方がいいかと思って。ごめん~」

「はい。こんなの後で聞いたらヤバかったです。
 向井さんには感謝しかないんで…」

「おーい!七瀬さん!」

完全に真下を向くわたしに、向井さんが焦っていた。
ごめんなさい。


矢野さんがいつ支社に戻るか、
わかっていない状態で聞いた
この情報は、すごいダメージだった。

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