Clarice Fantasy

大人の女性向け恋愛小説置き場。たまにR-18
           

Top Page > ラブホリック > ラブホリック 328-お偉いさん方に遭遇。

ラブホリック 328-お偉いさん方に遭遇。

ザ・年度末。

考えることがたくさんあって、
頭が追いつかない。

普段の業務に加え、
決算、引越し準備、引き継ぎ。
SIPプロジェクト事務部門も佳境に入っている。


矢野さんも、言うまでもなく忙殺されて、
いつもはツンツン尖っていた髪型が
デフォルトでマイルドになっている。(好き)

前髪があると、すごくかわいい。

そんな調子なので、
自分たちの結婚式どころじゃない。
ゼク●ィを読む暇もない。


こんな時はもれなく体調が崩れる。
眠い。だるい。体が重い。
思考力低下。

矢野さんと別れを惜しむように
抱き合いたいが、限度がある。


「ごめーん。眠いよ~。寝たらごめん~」


ベッドの中で、ぎゅーっとしてくれる矢野さんを、
心苦しくも牽制。

「ぎゅっとしてるだけならいい?」
と、あのワイルド極まりなかった矢野さんが、
小犬化して、可愛く聞いて来る。(好き)

「うん。ぎゅってだけなら…」

と言ってても、これだけ密着すれば、
何かが始まってしまうわけで。

半分夢の世界に入りながら彼を受け入れ、
意識が戻った時にはもう朝…
という日が続いた。



支社配属の件で、人事部フロアに向かう。


入室すると、ドア手前に
澤田営業本部長(ワイルド)と、
木村常務がいた。

「お。七瀬さん。御苦労様」と常務。

澤田本部長は、ああ、と気付いた様子で微笑んだ。

「君が矢野の奥さんか。夫婦揃って営業嫌がるんだからー」
と言われ、一瞬にして脂汗をかく。


「本部長、お声がけありがとうございました。
 来年度は、支社から営業部の
 お役にたてるように精進します」

「ああ、そうか。七瀬さんだけ支社戻るの?
 営業部来たら本社のままだったのにー」
と本部長。

えっ、そうなの?

…って、今さらもう、決まったし。

おじさんたちは結構適当だから、
失礼ながらも
話半分で聞かなきゃと思い直す。


「来年度からリーダー頑張ってね。支社に寄った時は飲みに行こう」

そう常務が仰り、
先日の説教大会を思い出しながら、
頷いた。(イエスマン)

「七瀬さんが来なかったのはとても残念だけど、
 営業アシスタント採用したからね。安心して」

と澤田本部長がわたしの肩を叩き、
常務とお二人でフロアを出て行かれた。


おおー。決まったのか。よかったぁ。

それだけでもちょっと安心して、
気が軽くなった。

にほんブログ村 小説ブログ 恋愛小説(純愛)へ

関連記事
該当の記事は見つかりませんでした。