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ラブホリック 326-彼の上司に遭遇。

本社管理部最後のミーティング。
議題は、新年度の体制に向けて。


今年度から参加させてもらっていたけど、
このメンバーでのミーティングは
もうないんだな…と、しみじみ思った。

ミーティングを終え、
フロアに戻ろうとすると、
会議室前で藤原部長と遭遇した。

「あっ…!」

わたしが妙なリアクションをしたからか、
藤原部長が笑う。

「七瀬さん、ごめんね?怒ってない?」

あ。やっぱり、矢野さんのこと
気にかけて下さっていた。

「怒ってます。(笑)見通し立たなくて。」

「ははは。正直だね。(笑)
 辞令日前に、矢野にももう少し具体的な話するから、
 ちょっと待っててね。今は時間がなくて」

「はい。お願いします」

藤原部長は駆け出して行ってしまった。
毎年、この時期は忙しいけど、
人事が絡むと、その忙しさが恨めしくなるな…

唇を尖らせながら自席に戻った。

「なに、その顔」と、清水さんが二度見する。

「いえ。ちょっと」
藤原部長がもどかしくて…とは言わないが。

「後で小林部長が3人で打合せしようって言ってたよ」

「はい」

忙しいのは開発部だけじゃない。
全社忙しい時期なのだ。




小林部長は後で駆け付けるとのことで、
清水さんとお先に会議室へ。



涼しいお顔でPC画面を見つめていらっしゃる。
わたしはお茶を飲んでいた。

「今晩飲みに行かない?」と清水さんがこちらを向いた。
端正なお顔にメガネがよくお似合いで。

「飲みに行く時間ありますかね?遅時間のスタートですよね」
と答えると、「そうそう。矢野も誘おうよ」と。

「えー…」と乗り気ではない顔をすると、
清水さんは苦笑していた。

「今夜も彼女さんと会うんでしょ?
 その人のために時間使った方が
 いいんじゃないですか。
 わたしも帰って寝たいし」

「ほんと冷たいよね。
 去年の春頃まではいい感じの子だなぁと思ってたのに」
やれやれ、といった表情で清水さんは肩をすくめた。

どの口が言うか~
酔って変なことしたからでしょ!(怒)

突っ込みどころ満載だったが、スルーした。


「知ってるんでしょ。俺の彼女」

お。一歩進んだ話…
隠すのもあれだし、「はい」と即答しておいた。

少しの沈黙の後、清水さんが
「結婚ってそんなにいいかな…」とつぶやいた。

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