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ラブホリック 323-初めて二人で出社した日。

抱き合いながら朝まで寝てしまった。
また風邪引いてしまう。


わたしが体を起こしたら、すぐに矢野さんの目が開く。

「えー…もう朝?」と矢野さん。

「そうみたい…」

「誕生日おめでとう」

「ふふ。ありがとう」

ぎゅーっと抱き寄せられながらも
時計を確認すると、目を疑う時間だった。

「マサキ、やばい!遅れる!」

二人で飛び起きて、朝食もとらずに支度した。
この日が、初めて二人で一緒に出社した日になった。


最低限のメイクしかしてないので、
桃屋のメガネを着用。

これで、みなさんのお目汚しになりませんよう。


以前、このメガネをかける時は、
自己嫌悪とセットだった。
泣き腫らした目を隠すためだけにかけていた。

切ない思い出が詰まっていたけど
今日みたいな時にも活躍するなんて…と、
変なところで感慨深かった。

もう、罪悪感も自己嫌悪もない。

信じられる人がそばにいる。
物理的には離れてしまうけど、
心はつながっている。

…と、わたしは思っている。


「おーい!珍しいね~。二人で出勤なんて」

後ろから向井さんに声をかけられた。

「おー。寝坊したんだよ。」

前髪の上がり具合が甘い矢野さん。(笑)
かわいくてわたし好み…というのは黙っておく。

明日から年度末までは、一緒に出社することにした。

一緒にいられる時間は一緒に過ごしたい、と
矢野さんが言った。








「マサキ、もうマネージャー試験受けるんだ!
 すごいね~。リーダーからもう課長かぁ…」

ランチ中の話。
向井さんが驚きの声をあげた。


「一発で受かるとは思えないんですけど…」
食後のアイスティーを飲みながら答える。

「どうだろうね~。
 でも常務や専務はマサキのこと知ってるしね。
 面接と、筆記とか論文もあるんだっけ?」

「そうみたいですね。大丈夫なのかなぁ…」

心配しても仕方ないんだけど。

「ま、奴のことだから必死でやるでしょ。
 仕事と並行して勉強ってのがきついよね。
 資格の勉強するだけでも大変なのに」

「そうですよね…」


本当、大丈夫かなぁ。

金曜の夜から、日曜の午後までは
二人で過ごせたらいいな。
勉強の邪魔になるかなぁ…

すでに頭の中で、
4月からのシミュレーションをしていた。

わたしも一緒にいたいから、毎週通おうと
考えていた。

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