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ラブホリック 318-内示後のランチタイム。

管理部メンバー、
支社に戻るのはわたしだけだったが、
総務、社内情シス、企画…と、
みんな散り散りになった。


清水さんは本社に戻り、
栗栖さんは支社のまま、
わたしの下についてくれる。


営業アシスタントは、
中途採用から入れることに決まったようだ。


本社管理部は
どちらかというと希薄な人間関係だったが、
バラバラになるとわかってから、
急速に結束が固まってきたように思う。


ランチ前。

『4月から、支社のリス管だったー』と
矢野さんにメールしていたら、
向井さんが席まで来てくれた。


「七瀬さん、ランチ行こ」

「はい、行きましょう」

向井さんとランチができるのも
あと1ヶ月ないんだなぁ…

支社に帰りたいとは思っていたが、
向井さんとのお別れは、ことのほか寂しかった。


ランチ中、向井さんに、
営業部行きを断ったことと、
4月から支社に戻ることを伝えた。

内示前だけど、
今回は何となく無礼講な雰囲気。

「そうかぁ…寂しくなるね…」

「はい。でも、(清水さん)戻って来られてよかったですね」

「それとこれとは別だよ~!寂しいものは寂しいよ」

思わず感極まりかけるわたしと向井さん。

数ヶ月働いただけだけど、
SIPプロジェクトでは本当にお世話になって
ランチも楽しかった。

「まだ、3月は終わってないもんね。
 ランチもまだまだ行こう。飲みにも行こう!
 決算だけど」

「そうですね(笑) 本決算ですけど」

ランチを終え、店を出て
オフィスに戻ろうと歩いていると、
矢野さんから着信があった。


スマホを耳に当て、「もしもし」と
言い終えるか終えないかぐらいで、
矢野さんは『支社なの?』と聞いてきた。

「そうです…」

『マジか。鬼だな』

「まぁ、仕方ないよね…」

『マジか…』

矢野さんの、重みのある「マジか」の連発に、
わたしの方が気楽に構えていたことを知る。


最後には耐え難い沈黙に陥り、
ビルのエントランスに着いてしまったので
「続きは家でね!」と強引に切った。


エレベーターに乗り、ため息をつくと、
一連の様子を見ていた向井さんが苦笑いした。

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