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ラブホリック 317-内示が下りる。

内示日。

小林部長がいる会議室に一人ずつ呼ばれる形で、
配属先が告げられることに。


今回はずいぶんおおっぴらな内示だよね~、と
管理部メンバーで話した。
こんな年度は前例がないみたいだった。

わたしはと言うと、朝から緊張しまくっていて、
矢野さんも苦笑いしてたほど。

どうなるのかなぁ。
支社か、本社か。

離れちゃうのかなぁ…


「七瀬さん、次どうぞ」

先に内示を受けたメンバーに呼ばれ、
会議室へと急ぐ。

「失礼します。七瀬です」

ノックの後会議室に入ると、
小林部長がお茶を飲んでくつろいでいた。

「あー。肩こるね。やっと最後。」

部長の、突然リラックスし始めた感じに吹き出した。

「えー。七瀬さんはね、リス管。僕の配下。」


リスク契約管理部、略してリスカン…
響きがかわいいな。(笑)
名前の可愛さについ微笑んでしまう。



「はい。承知しました」

「但し、支社の」と部長が付け加え、ちらりとわたしを見る。



あ。

そうなんだ。



ある程度覚悟していたので、
そんなにダメージはなかった。

…その時は。




「…承知しました」と返事した。

部長が頷いて、何か書きながら言う。


「あのね、藤原さんがね、
 矢野に昇格試験受けさせたいみたい。
 矢野から聞いてる?」

「いえ、全然聞いてません…」
と言うと、部長は苦笑した。

「君たちはもう…(笑)
 じゃ、その話はまた矢野から聞いてね。」

「はい」

そうして部長の書く手が止まり、顔を上げてわたしを見る。

「本当は、七瀬さんにはずっと僕の補佐してほしかったけど…
 支社にも安心できる人を置いておかないと、不安だしね。
 新婚早々、夫婦離れることになって申し訳ない。」

そう言って、わたしに頭を下げる部長。

「いえ、そんな!
 お役にたてるように力を尽くします。
 どうぞよろしくお願いします」

焦りながら、こちらも深々と頭を下げた。
そして、笑い合う。

「僕は変わらず本支社間行き来するし、
 向こうにいてても僕のサポート業務は
 七瀬さんにそのまま
 お願いする気なんだけど、いいかな?」

「はい。喜んで(笑)」

「後は矢野次第かな。頑張るように言っておいて。」

「?…はい」


そうして、会議室を後にした。



4月から、わたしはリスク契約管理部。

小林部長は、管理統括本部長に昇進され、
リス管部の部長と兼任となる。

本社リーダーは清水さん。
わたしは支社のリーダーになった。

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