Clarice Fantasy

大人の女性向け恋愛小説置き場。たまにR-18
           

Top Page > ラブホリック > ラブホリック 316-新婚生活2ヶ月経過。

ラブホリック 316-新婚生活2ヶ月経過。

ケイゴさんからの電話は、矢野さんには言わなかった。

秘密主義?…かもしれない。
元々、矢野さんもわたしも。


何かあったら、
できるだけ話すようにはしているが、
今回の電話のことは、どう考えても
話す意味がないと思った。

矢野さんにも、ほんとは、
聞きたくないことだってあるだろうし。

すべて話すことが正義ではない…




後日、わたしはスマホを
矢野さんと同じ携帯会社で新規契約した。

番号とアドレスを変え、
家族割引なるものが適用されて、矢野さんと
家族なんだなぁと、妙なところで実感した。

矢野さんもわたしと同じスマホにした。

ペアルックとかは嫌がる彼。

お揃いは人生2回目らしい。
初めてのお揃いは、マリッジリングらしい。



家でゆっくり過ごしたおかげか、
週明け風邪はほぼ治り、代わりに矢野さんが
喉の痛みを訴え始めていた。

「このぐらい仕事してたら治るよ。」と
マスクをつけずに出勤しようとするので
「エチケットだから!」とマスクをさせると
ニヤニヤ笑う。

「え、何?」

「すっかり奥さんだなぁーと思って。
 おまえに世話焼かれるのいいなあ。」

「…そりゃよかったよ。(笑)」

入籍して2ヶ月と少し経ち、
すっかり新婚生活も板についてきた。

二人ともマスクで出勤した。



朝、紅茶を買って、出勤。

すでに出社されていた小林部長に
「営業部のお話はお断りします」とお伝えした。


「そうか。了解。常務と本部長にはお伝えしておくよ」

心なしか嬉しそうな小林部長。


「わたしからお答えしなくてもよろしいですか?」

「ああ、いらないよ。一応まだ水面下の話だから。
 今回は、あなたの意向を探っただけ。
 ってスタンスでいいよ」

「わかりました」


すっきりして、自席に戻ると、
珍しく矢野さんがフロアに入室してきた。
経理に用事かな。

その姿を小林部長も眺めていた。

「矢野も七瀬さんもマスクか…」と
つぶやいた部長に、苦笑した。



その後は内示日まで、ひたすら業務の整理、洗い出し。
今回は、管理部メンバー全員に内示が下りる。

そして、派遣スタッフさんたちとは
今月でお別れになるのを寂しく思った。
送別会は3月下旬。日程だけ先に決定した。

3月は年度末決算もある。
SIPプロジェクトも、事務部門は大詰め。
なんとか形にしないといけなかった。

そして、4月から、
矢野さんとバラバラになるのか、一緒か、
ソワソワしながら内示日を迎えた。

にほんブログ村 小説ブログ 恋愛小説(純愛)へ

関連記事
該当の記事は見つかりませんでした。