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ラブホリック 315-彼の意見。

目を開けると部屋は暗かった。

隣では、矢野さんが気持ち良さそうに寝ていた。



寝落ちてた…
喉が痛い…

マスクを取りに行こうと起き上がると、
矢野さんが目を覚ました。

「どうした?」

「あ、喉痛くて…風邪かも。うつしたらどうしよう…」

「うつったらうつった時だろ。
 気にしてたら一緒に住めねーじゃん」
と、加湿器をつける矢野さん。

マスクをしながら時計を見ると、3時だった。
もうひと眠りしよう…

ふらふらとベッドに潜ると、
「こっち来い」と矢野さんが腕を開けた。

「でも…」

「いいから。来いよ。変なことしないから」

うつるかどうか気になっただけで、
まさか今エッチなことしてくるとは
考えてなかったけど。(笑)

お言葉に甘えて、矢野さんの胸の中にすがりつく。
あったかくてホッとした。

すうっと眠りに引き込まれて行った。





朝起きると、矢野さんの腕の中。

喉の痛みは引いていた。
でも少しだるい。



風邪だ…


矢野さんの目が開いた。

「おはよう。今日はちょっと寝とく」

「うん…オレも持ち帰り仕事あるし、
 今日は家でゆっくりしよ」

「ありがとう…」



二人で朝食を食べ、矢野さんはコーヒー、
わたしはハニーホットミルクを飲む。

テレビを見ている彼を見つめながら、
営業部行きの話を切り出した。


矢野さんは腕組みをしながら
わたしの話に耳を傾けた。

「つーか、4月から二人とも本社配属なのか?
 そこはっきりしねーよな」

「そうだね。内示日には確定するんだろうけど、
 まだ調整中なのかな」

「一緒なら何でもいいけど…
 オレ個人の意見でいうと、営業部は
 やめといたほうがいいんじゃない。」

ちょっと意外な答えだった。

「そ、そう?」

矢野さんは、うーん、と考え込むように言う。

「ユキの体のことを思うとな。
 慣れたとこでいいじゃん。
 営業部だと、融通きかなそうだしさ。
 これから子供でもできたら、無理できねーし…」

子供…

ドキっとして、矢野さんの顔を見た。
昨日のケイゴさんの電話がよぎる。



あの電話で、一つはっきり見えたことがあった。

わたしはもう前を向いていた。

これから、矢野さんを支えて、
あったかい家族を作りたい。

体を整えて、
SIP本番稼動を見届けられる時期まで待てば、
もう…妊娠計画進めてもいいんじゃないのかな。


「オレはそう思うけど、
 ユキがまだ全力で働きたいなら、応援するし」

「うん。ありがとう。マサキ…」


営業部行きは、断ることにした。

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