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ラブホリック 310-上司のお話。

「七瀬さんは、営業部に行く気はない?」

「…?」


小林部長の話はこうだった。



今、営業部の社内事務運用が煩雑で、
本来の業務に差し支えてるという意見が
営業から多く挙がっている。

解決策として、事務作業だけ切り分けて、
部付きのアシスタントをつけようと
いう話になっている。

その話を進めているのは営業本部長。
そして、それを木村常務が後押ししている。

そこまでは、わたしも向井さんから聞いていた。
中途採用の募集をかけてると。


「先週、木村常務が七瀬さんが適任じゃないかって仰ってね。
 ちょうど矢野も営業行き断ったから、
 部は重ならないし…ってことで、どう?」


ど、どうって…

非常に困惑した。


「ごめんね。月末の忙しい時期に。
 早めに耳に入れておいてほしかったんだ」
と、部長。

「あの…管理部はどうなるんでしょうか。
 小林部長は管理部から離れるんですか?
 見通しが立たなくて、お返事しづらいです…」

そう答えると、小林部長が苦笑した。

「そうだよねぇ。わけわかんないよね。
 月初過ぎたら、仮の社内体制が発表されるから、
 その後ちょっと時間くれる?説明するよ。
 今日のところは帰っていいよ」

「はい…」


わたしが営業部…?




ぼんやりと帰り支度をし、
立ち上がって小林部長に挨拶をしたところで、
目の前の内線が鳴った。

番号は本社開発部…

やばい!矢野さん待たせてた!


慌てて受話器を取る。

「はいっ。七瀬です」

『おい。まだやってんのか。11時過ぎてんぞ』

「ごめーん!今から降ります」

わたしの電話のやりとりを聞いた小林部長が
くすくす笑っていて、わたしも苦笑した。

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