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ラブホリック 308-わたしにできること。

そうしているうちに始業時間になった。


組織改正の件はまだ不透明で、
現在はやれることが限られている。
来月迎える内示日の頃には、
もう少しクリアになっているはず。

ひと働きしてランチの時間。
清水さんは支社に戻る。

清水さんが部長に挨拶を済ませて、
わたしにも会釈をした。


「清水さん、エントランスまでお見送りしますよ。
 ちょうどランチなんで。」

「あはは。ありがと。ユキちゃん」

向井さんにランチのお声掛けをして、
3人でエレベーターホールに出た。

清水さんと向井さん、わたしを挟む形で
下りのエレベーターを待ち、乗り込んだ。

「次回は、3月の定例会議付近で本社に来るよ。」
と清水さんがわたしに言った。

「あ、そうなんですか?」と答えると、
横で向井さんも驚いた顔をしていた。

「うん。またよろしく。」と、清水さん。

ビルを出て、「お気をつけて!」と言うと、
清水さんはぺこっと頭を下げ、
わたしと向井さんに手を振って、
駅の方へ歩きだした。


向井さんは、少しの間清水さんの後ろ姿を見ていた。

「あーあ。帰っちゃった…。さ、ランチ行こうか。」

「はいっ。行きましょう」

「ありがとう。七瀬さん。お見送りできてよかった」

そう微笑む向井さん。

わたしにはこのぐらいしかできないけど、
どうか、幸せになってほしいなぁと思うのだった。

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