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ラブホリック 305-彼とまったり過ごす時間。

21時、解散。
入店してから2時間しか経ってなかったが
すごく長く感じた…!

小林部長と木村常務は、高級クラブへ足を運ばれた。
清水さんも誘われていたが、断っていた。

わたしと清水さんと二人、駅に向かって歩き出す。

「全然酔えなかった」と清水さん。
深く頷いた。

「わたしたち、守りに入ってるんでしょうか…
 なんか結構、散々な言われようでしたけど」

「酔っぱらいの戯言でしょ。(毒舌)
 それに木村常務、営業出身らしいから、
 矢野みたいなのが好きなんだよ。覇気のある人間」

「へえー…何と言っていいのやら」

「ま、俺たちとは違うね」


改札に入る前に、スマホが震えだした。
『今から帰る』と矢野さんからのメールだった。


「清水さん。矢野さんがお仕事終わったらしいので、
 わたしここで待ちます」

「あ、そう?俺はちょっと人と会うから、先に行くね」

「はい!お疲れさまでした」

清水さんはスマートな物腰で、
改札に入って行く。


幸せな夜を過ごして下さい、と願った。



少しすると、矢野さんが来た。

先日、お祝いして下さった開発の池田さんをはじめ、
あと数名の開発メンバーも一緒だった。



「あれ。顔赤い。結構飲んだ?」と矢野さん。

「酔ってないけど、全く寒さを感じない…」

矢野さんは首を傾げる。

他の方々は違う沿線だったので、
みなさんとはそこで解散して
矢野さんと二人で帰った。





家に着き、矢野さんの晩御飯を用意する。

彼の隣でわたしもまた飲み直し。


「木村常務、酔うと説教始めるよ。オレにも」


ねぎたっぷりのお味噌汁を飲みながら彼が言う。

そうだったんだ…常務。(笑)


「なんかね、シラフの時とキャラが違いすぎて」

「はは。そうだよな。
 あの人もクラブとか好きだしな。
 ま、でも上品なのは上品だけどな」

「うーん…とにかく驚いたよ。清水さんと二人」

「あ、清水はクラブ行ったの?」

「ううん…」


向井さんとおつきあいしてることは、
矢野さんは知ってるのかな??

勝手には言わない。黙っておこう。

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