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ラブホリック 303-オフィスラブ、同僚編。

「意味深ですね、向井さんのため息」

「七瀬さんこそ。(笑)」


二人で笑いながらお店に入った。
ランチメニューをオーダーして、
食べ始める。


「あの…今日…(清水さん)本社いらしてますね。」

「ね。緊張しちゃったよ。緊張から解放されたため息。」

と、照れる向井さんは、確実に恋する乙女だった。

かわいいなー…
わたしも何だか嬉しい。


「今夜は久しぶりにゆっくり会えるんだ。
 宴会あるんだよね?」

「そうです、常務と小林部長と…」


この日の晩は、木村常務と小林部長と、
わたしと清水さんで、
4人で飲みにいくこととなっていた。

「早く切り上げますね」

「ふふふ。七瀬さんが帰ったら、
 男性たちはお姉さんのいるお店に行くよ」

「ああ…行きそうですね。(笑)」

それでも、向井さんからは幸せオーラが出ていて、
いい恋愛をされているんだろうなと思った。


「で?七瀬さんは何のため息?」

「あー…わたしは、『また帰り遅いなー』のため息ですね…」

そう答えると、向井さんが笑いだした。

「あのペアでいる日は遅いんだね」

「はい…」

「遅くなっても、自分の元に帰ってくるんだから。
 一人の時間が寂しかったら飲みに誘ってよ」


向井さんは、食後の紅茶を飲みながら励ましてくれた。

優しい…

お言葉に甘えて、来週
飲みに行く約束をして、ランチを終えた。





向井さんとオフィスに戻っていると、
小林部長と清水さんが歩いている姿が見えた。

声をかけようか考えていると、向井さんが
わたしのコートをぐいっと引っ張った。


「七瀬さん!ちょっとゆっくり歩こう!」

「はっ、はい!」


危ない危ない。
接近厳禁だったのね。


前を歩く清水さんを見つめる向井さん。

向井さんは以前、彼と
会いたい時に会えないのが
普通だって言っていた。

離婚成立しても、遠恋だし…
4月からは、前よりは一緒にいられるのかな。


…ていうか、4月から、
本当にどうなるんだろう。


わたしと矢野さんも…。


向井さんとわたしは、忍者のように
ひっそりとフロアに戻った。

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