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ラブホリック 302-2月下旬のある日。

2月下旬。

清水さんが本社に来た日。
わたしの隣の空席に座る。

「矢野さん、お疲れ。久しぶりだね。
 昼からのミーティングよろしく。」
と、清水さんが声をかけてきた。


矢野さん呼び!
新鮮!



それはさておき、
まずは栗栖さんの話題。

頼もしくなっている模様。

「ただなぁ…あいつの彼氏?が、
 用事もないのに見に来るんだよ…
 一回言おうかなと思うんだけど」

清水さんは苦々しい表情。

「ラブラブで、周りが見えなくなってるんですかね」←人のこと言えない人

「そうだろうな…あの男はダメな気がするんだけどな」←同上

全く説得力のない二人で、
人の恋路をあれこれ語っていた。(笑)


一時期は清水さんの酒癖の悪さで
被害を被ったものの、
最近はいい関係を保っていた。

向井さんの彼氏だということもあるかもしれない。

向井さんは、清水さんとの関係を
打ち明けてくれてから、
たまにおつきあいの様子を
ぽつりと話してくれたりはしていたけど
こちらから尋ねることはなかったので、
まだまだ二人の関係は謎に包まれていた。




お昼の時間になる。

座ったままイスをぐるっと後ろに向け、
経理部の方を見た。

向井さんの姿を確認しながら内線をまわし、
ランチのお声掛けをして切る。



「清水さん、お昼どうするんですか?」

「ああ、部長と外に行くつもりだけど…」

「そうですか…」

「ユキちゃんも外?いってらっしゃい。」


にっこりと微笑む清水さん。
隙が全くない。

向井さんとつきあってること
わたしに知られてるという事実を
ご存じなのだろうか…


「七瀬さん、行こう」

向井さんがミニバッグを持ってこちらに来た。
清水さんは振り向かず、仕事の続きをしている。

二人とも、知らんぷり。

なんだかやけにドキドキした。

向井さんとエレベーターに乗り、
開発フロアで止まると、
たくさんの方々が乗り込んできた。

「あ、マサキ」と、向井さん。

ごった返して見えないけど~!

1Fにつくと、先に降りた矢野さんと、
営業の高橋さんがこちらを見ていた。

「いってらっしゃい!」

声をかけると、お二人はこちらに手を振り、
ビルを出て行った。

今日はA社訪問か…。
また帰りは遅そうだな。

ふーっとため息をつくと、
隣で向井さんもため息をついていて、
顔を見合わせて笑った。

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