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ラブホリック 285-1年前の思い出話。

電車を降りて、二人でマンションまで歩く。
辺りを軽く見回した後、手をつないだ。


「なぁユキ。去年のバレンタインって覚えてる?」


唐突に聞かれて、何のことかわからず。

矢野さんはしばらく黙っていたが、
わたしが答えないので苦笑した。


「おまえは、オレの渾身の告白を忘れたのか…」


「…ああ!」


キットカットくれたんだった!(笑)

あの時は、わたしも前の恋愛中だったし
矢野さんだって、リナさんがいたはず…


「マサキ、去年どれだけ
チョコもらったの?リナさんは?」

「えぇ?」

明らかに嫌そうな顔をしている。
矢野さんは過去の話は嫌がるんだけど、
つい聞いてしまった。


「前の人は…どうだったっけな。
もう会ってもなかったような…」

「じゃ、会社ではもらった?」

「んー…どうだったかな」


話す気のない返事。まぁいいや。


「あれから、まさかおまえと結婚するなんてな。
全然オレのこと好きでもなかっただろ」

「バレンタインのあと、マサキに
引くぐらい無視されたのは覚えてる」

「あれはー…ごめん。
 恥ずかしかっただけなんだけど…
 おまえ怒らせたし」

「ふふ」


今となっては、ただただ懐かしい。

マンションのエレベータを降り、家の鍵を開けた。


家に入ると、肩を抱き寄せられて、
優しくキスしてくれた。

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