Clarice Fantasy

大人の女性向け恋愛小説置き場。たまにR-18
           

Top Page > ラブホリック > ラブホリック 269-ヤキモチすら愛しい。

ラブホリック 269-ヤキモチすら愛しい。

連休2日目。
アサミと仁科君が東京に来る日。

夕方から4人で駅で待ち合わせた。


「ユキー!矢野さーん!」

「遠いところお疲れ〜」

落ち合う場面から、
笑いが止まらないわたしとアサミ。
矢野さんも仁科君も苦笑していた。

アサミたちは、朝から東京に来ていたようで
二人で行きたいところを回り、
満喫した様子だった。

矢野さんが予約していた
日本料理のお店で、
個室の座敷に通してもらった。

仁科夫妻vs矢野夫妻で向かい合って席に着く。

料理を楽しみ、お酒もわりと進んだ頃、
お手洗いに立った。

戻ってきて、部屋の前でスリッパを脱いでいると

「矢野さん、つきあってから入籍まで早くないですか?」
と、アサミが尋ねる声が聞こえた。

「まぁ…長く付き合っても、結婚しない時はしないからな。」

矢野さんが答える。
リナさんの事を言ってるのかな…。

盗み聞きは気が引ける…

「元彼んとこに戻らせたくなかったから、
 籍入れたの」

「ケイゴさんのとこに?」

「名前まで知らねーけど…何してるやつなの?」

「薬剤師さんですよ。
 ユキがいつも行ってた薬局の…」

ちょー!
アサミ!酔いすぎ!しゃべりすぎ!


急いで障子を開けると、
矢野さんは目を伏せて日本酒を飲んでいた。

ケイゴさんとの間に起こった出来事などは
矢野さんに話していたけど、
名前や職業までは話していなかったので
何となくうろたえてしまった。

今さら矢野さんに知られても、
困ることはないんだけど…





「あ、ユキおかえりー。あたしもお手洗い行こ〜」

アサミが立ち上がると、
足取りが少し危なっかしいので
仁科君が付き添った。

今日も酔ってるなぁ〜。
アサミ、ハイペースだもんね…


矢野さんと二人きりになった。

「さっきの、聞いてた?」
と静かに矢野さんが言う。

「聞いてました…」

「はー…すげー妬ける。どうしよ。」

矢野さんはテーブルに顔を伏せ、
横目でわたしを見る。
そのしぐさにドキっとした。

「バーカ。」

矢野さんが妬く時は、いつも決まってそう言う。

そっと手を握った。
矢野さんも握り返し、
少しだけ唇を合わせて離れた。
 
「足りねーな。キスだけじゃ…」

わたしも、そう思っていた。

するといきなり襖が開き、
すぐに手を離した。(笑)

「ちょっと!何か変なことしてた!?」とアサミ。


「するかよ。発情期のガキじゃねーんだよ」
と矢野さん。


二人とも、しっかり発情期ですが…。(笑)

にほんブログ村 小説ブログ 恋愛小説(純愛)へ

関連記事
該当の記事は見つかりませんでした。