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ラブホリック 265-入籍。

年末。

仕事納めの晩、
矢野さんは帰りが遅かったので
アサミに電話をした。


仁科君とは今月
すでに入籍を済ませていたらしく、
わたしと矢野さんの結婚の話をすると、
爆笑していた。

『矢野さん急いでんね〜!ま、いいんじゃない?
 仕事では長い付き合いなんだし、
 お互い悪いとこも嫌ってほど知ってるでしょ』


年明けの連休に、仁科君とアサミが二人で
東京に遊びに来る話になった。


『矢野さん、ユキの前だとかわいいよね(笑)
 また冷やかそうっと』


と、笑いを堪えるアサミ。
生粋のSだね。(笑)


「来年は夫婦になって4人で会うんだね。不思議」

『わかる。昔は結婚って、
 遠い未来にあると思ってたのにね』



本当、そう。

今、その未来に自分が立っているんだと思うと
胸がいっぱいになった。



結婚式は夏、海外で
親族だけで挙げることになった。


「夏休み取れんのかな…」と矢野さん。

「年度変わったら、即休暇申請出さなきゃね」


二人でスケジュールを眺めながら話す。





年明け。



婚姻届を持って、二人で役所に向かった。

仕事始めでごった返す役所内。
いつもより長い待ち時間も、
二人でいられるのが嬉しかった。


「ユキも矢野さんになるんだな…」

感慨深そうに話す矢野さん。



「ふつつかものですが、よろしくね。」

「いーな。それ今夜ベッドの上で言って」

その発想…。(苦笑)


届けは無事に受理されて、
わたしの名字が変わった。


役所を出て、建物を見上げる。

役所の周りの散歩道も、ゆっくり見渡した。

少しだけ、過去を思い返す。



「ユキ!新幹線間に合わねーぞ」


矢野さんがタクシーを捕まえて、
わたしを呼ぶ。

「はーい!」

返事をして、タクシーまで駆け寄った。




矢野さんとの未来はきっと、
幸せなものになる。


そう確信しながら、
タクシーに乗り込んだ。




本編   -完-

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