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ラブホリック 259-結婚させてください。

翌朝。

わたしの実家に向かう矢野さんに
緊張の色はなかった。


元々、緊張していても、
それを感じさせない人ではあるけど。

「ただいまー…」

帰ると、母が迎えてくれた。

「おかえり。マサキ君ね。いらっしゃい」

母はとてもリラックスした様子で
矢野さんを迎え入れた。


父はソファに座っていて、矢野さんに一礼して
わたしに「おかえり」と言った。


結婚の話に入る前に、矢野さんは、
わたしの会社での様子を両親に話した。

業務内容や、みんなからの評判、
矢野さんから見たわたしの性格。

入社時から今までの変化や、
一緒に仕事をした感想や
印象的だったエピソード。


両親はそれは楽しそうに話を聞いていた。


「この子、ほんとに仕事できてるのかな?
 と思っていたから、
 マサキ君の話が聞けてよかったわ」

「周りに迷惑かけてないようでホッとしたよ」と父も言う。


矢野さんが一度座り直した。


「ユキさんとは、きっちりした形を取って、
 会社にも隠すことなく
 一緒にいたいと思っています。
 どうか結婚させて下さい。」


深く頭を下げた矢野さんの隣で、
慌ててわたしも頭を下げた。



「二人とも顔上げて。ユキをよろしくね。
 この子我儘だけど、大丈夫?」


笑う母の声に、顔を上げた。
父も笑顔。


「はい。
 ユキさんの、自分に素直なところも
 好きなので、大丈夫です」
と矢野さんが答えると、
母が「ありがとう」と言った。


両親が安心してるのが伝わってきて、
ちゃんと歓迎されているのがわかった。

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