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ラブホリック 258-後輩を見送る。

「矢野さんは最っ初から、
 ななさんのことが好きって
 言ってましたからね。」

そう苦笑する栗栖さん。

矢野さん、昔、栗栖さんと飲みに行って
わたしを好きだって言ったんだっけ。

今改めて思うと、すごいこと言うなぁ…



そろそろコーヒーショップも
閉店時間が近づき、店を出る。

駅まで歩いていると、
矢野さんから『着いた』とメールがあった。

「あ…矢野さん、着いたって…」

「ほんとですか!
 私もご挨拶したいです!
 びっくりしますかね?」

「きっと驚くよ(笑)」

二人で、駅まで走った。



改札を出たところに、矢野さんがいた。

わたしと栗栖さんが駆け寄ると、
矢野さんが笑って、わたしに
「あ、サオリちゃんに言ったの?」
と言った。


「矢野さん!おめでとうございます!」

「ありがとう。お陰様で(笑)
 サオリちゃん、オープンになるまで黙っててね。」

「言いませんよー!」

栗栖さんが矢野さんの腕を叩き、みんなで笑う。
彼女を改札まで送り届けた。


「今日はありがとうございました!
 お二人ともお幸せに!」

「おう。サオリちゃんもバレないようにしろよ。
 情報漏れてんぞ。2課の子」

矢野さんに言われて固まる栗栖さん。
矢野さんも栗栖さんのおつきあいを知っていた。(苦笑)

「ええっ…何でバレてるんだろう…!」

彼氏によろしくと言葉をかけて、
栗栖さんが改札へ。

中に入っても、
ペコペコと礼をする栗栖さんに手を振る。

姿が見えなくなったところで、
矢野さんと目を合わせた。

「…行くか。」

「うん。」


彼の斜め後ろを歩いていると、
矢野さんは歩幅を合わせて
わたしの隣を歩いた。





大事にしなきゃ。



今、矢野さんとこうして二人で歩けていることを。





その晩は、とても眠くて
一緒にお風呂に入った後
夢見心地で矢野さんに抱かれながら
眠ってしまった。

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