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ラブホリック 252-過去の真相。

「じゃあ、矢野さんの女癖悪い噂は、
 その話からの噂ですか?」

「あー、それは違う。
 タチの悪い女子振って、
 あることないこと言いふらされたの。
 その子ももう辞めたよ」

「矢野さん、なんか女性運悪いですね…」

「そうかもね(笑)」


時間が遅くなったのでお開き。
店を出てから、向井さんが謝った。

「ごめん…つい話しちゃったけど、
 七瀬さんマサキのこと好きなのに、
 あんな話嫌だったよね。ごめんね」

「いえ、大丈夫ですよ。また飲み行きましょう」

「うん!行こう」

駅で解散する。

いっぱい話聞いちゃったなぁ…
向井さんの好きな人は誰か聞けなかったけど。



矢野さんに会いたいな。

バッグからスマホを取り出し
電話をかけた。


ちょうど矢野さんは仕事の帰りで、
家の最寄駅で待ち合わせて帰った。

顔を見るとホッとした。



「楽しかった?」

「うん」

矢野さんとつきあっているうち、
噂のイメージとはかけ離れてるなぁと
感じていた。

向井さんの話を聞いて、
ますますその思いを強くした。


器用に立ち回れないんだろうな。


とても愛しくなって、
わたしから手をつないだ。


矢野さんは、「ん?」と微笑んで、
わたしの手をしっかり握り直した。


「酔ってる時は素直だよなぁ」

「もう酔いさめてるし、いつも素直だよ」

「そうか?」

道端で抱き寄せられて、キスされた。
舌がねじ込まれて戸惑う。

唇が離れると、矢野さんは
「だいぶ飲んだだろ」と笑った。


誰もいない道だったけど、
外で何やってんのっ!と、
矢野さんの腕をバシッと叩き、
家まで歩いた。


矢野さんには、向井さんから
聞いた話は言わなかった。

それを聞いたことで、自分自身の
気持ちが落ち着いたから、
それでいいやと思った。


わたしは…
矢野さんを幸せにしてあげられるかな。

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