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ラピスラズリ 54

「……真面目だなー」

「真面目かな?」

「真面目だよ。
俺とはエッチできないってことでしょ」


えっ?と思ったけど、考えてみれば
そういうことかもしれないと思った。

ずっと立ち止まっているのもあれだからと
結局送ってもらいながら、
少し話をすることになった。


「俺、男として見られないって
よく言われるんだけどさ」

ふたり夜道を歩きながら
カラカラと自転車のタイヤの音が鳴る。
それと、コツコツと私のヒールの音。

「そうかな?そんなことないよ」

「よく言うw」
天野さんが笑っていた。

つきあえないと言った私が
何のフォローだよ、と自分でも笑った。



「嫌いじゃないし、今も楽しいけど
まだ知り合って間もないし……」

できるだけ本心を伝えなきゃ失礼だと
言葉を探すけど、薄い言葉しか出てこない。
天野さんは黙って聞いてくれていた。

伝わったかな…?と顔を見たら、
天野さんがじっと私を見た。


月明かりに照らされて、
目がそらせない。


「るりちゃんの言うように、
お互いあんまり知らないよね。
友達として、遊びに行ったりならいい?」


真剣に言われると、頷くほかなかった。

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