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ラブホリック 243-巡り合わせ。

翌朝。

下腹部が重い感じがして目がさめる。
少し遅れていた生理が来た。
不調はPMSだったのかな。



昨夜の切なさは少し残っているけど
わたしにもいろいろあったから
問い詰めるような気にはならなかった。

お互い様だもんね。

矢野さんとのこれからに向き合えば、
心は落ちついて行くのかな。


矢野さんも起きてきた。
わたしがメイクしてる隣で
歯を磨き始める。

寝癖がついてる彼は、隙があっていい感じ。

わたしの視線に気づいた矢野さんは、
鏡を見ながら「はねてる…」と
自分の前髪をぐしゃっと握った。


身支度が済み、ラブホを出た。
外は明るい。


大通りには紅葉がちらほらあって
「もう秋だな」と言いながら駅まで歩いた。


手はつながないけど、矢野さんは
たまにわたしの顔を見ては微笑む。

それにときめいてしまう自分が、
ちょっと悔しくもあった。


電車に揺られ、
矢野さんのご実家の最寄駅に着く。

緊張するなぁ…



深呼吸して、矢野さんの後ろを歩き出した。
街並みを眺めながら進む。

矢野さんは、
「ガキの頃ここで遊んでた」とか
「この駄菓子屋に来てた」とか話しながら、
わたしに笑いかける。


いくつもの巡り合わせがあって今、
矢野さんの生まれた街を
二人で歩いているんだと感じた。



「ここ。オレんち」

庭のある大きな家だった。

ガレージに入る前に、
矢野さんが玄関のドアを開けた。

家の中が…ガヤガヤ賑やか??



「あ、姉ちゃんもいるわ。ちょっと待ってて」
と、矢野さんは中に入って行ってしまった。


お姉さんもいらっしゃるの…!?
緊張はMAXになる。


玄関先で待っていると、再びドアが開いた。


矢野さんの向こうにお母さんがいた。
その向こうにはお姉さんとそのお子さん。

「初めまして。マサキがお世話になってます〜」

優しい笑顔が印象的なお母さんだった。

「はじめまして!マサキさんにはお世話になってます」

自己紹介をして、深く頭を下げた。

お母さんがにこやかに招き入れてようとすると、
矢野さんは
「また改めて挨拶に来るからいいよ」
と言った。

後ろの方から
「ちょっとお茶飲むくらい、
 いいじゃん。ユキちゃん気楽にしてね」
とお姉さん。


矢野さんの話し方に似ていて、
兄弟なんだなぁと思った。


念のため用意していた手土産をお渡しし、
少しだけご実家にお邪魔することになった。

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