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ラブホリック 235-母の本音。

「えっ!?」

びっくりして大きい声が出た。

『その気があるかないかだけ聞いときたくて。
 適当なこと言えねーし』


そ、そっちは今どういう状況なの??


結婚する気…ないこともないけど、
いや、むしろあるけど、答えづらいな…

矢野さんは黙って返事を待ってる。



えーと…


えーっと…!



「あ…あります!いつかはわからないけど」

『そうなんだ。わかった。』

矢野さんの淡々とした
リアクションに少し不安になる。

「ちょっと待ってよ。
 こっちばっかり言わされてる感じするんだけど。
 マサキは?」

『オレ?ははは。
 そんなもんあるに決まってんじゃん。
 安心しろ。じゃあ、また夜な』

「う…うん」

あっさりと電話が切れた。


ドッと汗が出る。
何だったの?(苦笑)

やれやれ…と立ち上がり、リビングに戻った。




アサミとの待ち合わせ時間が迫る。

また帰って来るね〜、と言いながら
実家を出る時、母が言った。

「彼氏できたの?」



電話の内容聞こえてたのかな。

隠すのも心苦しく、
うん…と頷くと、
母は一息つき、穏やかに話し始めた。

「お母さんね、つきあう前に同棲するのは
 ダメだと思ってたけど、
 一緒に住んで、結婚前に
 相手を知るのもいいのかなと思ったの」


たくさん心配かけた分、申し訳なかった。


「…会社の先輩で、昔から知ってる人なの。
 また連れてきていい?」

「いいけど…もう次はないわよ。」

静かな厳しい声。


「うん…振り回してごめんなさい。ありがとう…」

「もうフラフラしないのよ。お父さんもお母さんも、
 これで最後だと思ってるからね」

「はい」

「わかってるならいいけど。
 悪いと思ってるなら、ちゃんと幸せになって
 安心させてちょうだい。気が休まらないわ」


母の本音に、涙が溢れた。

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