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ラピスラズリ 161 被害妄想

「取り分けます。これくらいは…」

名刺を端に置いて、
お玉とお茶碗を手にする。


おいしそう…

だけど、なんかやっぱり気分わるいかも。

この薬は嘔気は少ないって聞いてたけど、
感受性は人それぞれだもんね。


「雑炊それだけでいいの?」

田島さんにはたっぷり、
私のお茶碗にはちまっとよそったのを
指摘される。


「はい…ちょっと、気分悪くて」

「え。大丈夫?体調悪いの?」

「体調じゃなくて薬のせいかも」


飲んでからまだ2時間経ってないから
これ吐いちゃったら効かなくなっちゃう。

気分悪いだけで終わってくれたら
いいんだけど…


「薬?何の…」
と田島さんに聞かれ、

「え?」と顔を上げる。

無意識に薬って言ってしまってた!
田島さんは心配そうに私を見ている。


「…さっきの病院といい、
体調悪いなら言ってよ?
……山下さん、へんなとこ我慢するから」


へんなとこ。

萩原さんのこととか?


抽象的に言われると
一番後ろめたい部分を
指摘された気がしてくる。


被害妄想の塊だ。

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