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Top Page > ラピスラズリ(連載中) > ラピスラズリ 52

ラピスラズリ 52

天野さんの方が先に駅で待っていた。


「待たせちゃった?ごめんなさい」

「ううん。めっちゃ自転車飛ばしてきたよ。
我ながら事故らなくてよかった」

「危ないよー!」

心配する私に
天野さんは笑ってためいきをついた。


「……今日は変なこと言ってごめん。
失言だったって謝りたくて。
別に、るりちゃんが誰を好きでも
いいのにさ。
あんな言い方ないよなって……」


しゅんとしている天野さんを見ていたら
励ましたくなる。


「……ううん。目が覚めたから…
ありがとう。天野さんのおかげだよ」


焼鳥屋さんについた。
おいしそうな匂いがして、活気のある店内。
肩を並べてカウンターに座った。


「目が覚めたってことは、やっぱり
るりちゃんも田島さんのこと
好きだったんだ…」

ビールを飲みながら天野さんが言った。

「えっ?わかってたんじゃなかったの?」

「いやあ。るりちゃんより、
田島さんのほうがるりちゃん大好きじゃん」

「えー。それはないでしょ」

「マジか、気付かないんだ。
あのオッサンの下心に」


そうだったの……?
そこまでは感じなかったけど……


てゆうか、言い方!


「るりちゃんみたいな子タイプなんだって。
田島さんの前の彼女に似てるみたいだよ。
俺はその人見たことないけど」

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