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ラブホリック 226-問題に着手。

『一旦矢野さんとも離れてみたら?
 てゆーか、そろそろユキに会いたいよー!
 こっちも積もる話あるんだからね』

「そうだよね〜。わたしばっかり話して申し訳ない」

『あ、それはいいの。聞きたいし(笑)
 とにかく一回戻っといでよ。飲みに行こう』

アサミと話していると、
何だかワクワクしてきて、
来週あたりに帰ることにした。


とりあえず、それまでは…このまま。


翌日の晩、矢野さんに
「土日、地元に帰ってアサミに会う」と話す。

矢野さんは
「オレも帰ろっかな…」と言った。

「言うと思ったよ」

「見抜かれてたか。さすが七瀬さんだね〜有能だね」

小林部長の声色で言うので、
おかしくて吹き出すと、矢野さんが微笑む。

(小林部長の場合、本当にわたしが
 有能というわけでなく、単なる口癖。)

「じゃ、三輪によろしく。」

「うん」

矢野さんが、ふと寂しげな顔をして、
わたしを抱きしめた。
わたしも、矢野さんをしっかり抱きしめる。



「…あいつに会いに行くの?」


矢野さんが、小さく呟いた。



いずれ、
けじめはつけたいと思っていたけど
そんなすぐに会う気はなかった。

と言うか、会うつもりはなかった。



矢野さんは話を続けた。

「いつか、あいつとより戻すって言われたら、
 応じようと思ってたよ。
 …でも今はもう、離れるなんて考えられない」


言葉が切なくて痛い。
わたしだって、もう離れたくない。


「彼とは戻らないよ。
 でも…けじめはつけたいと思ってたの。
 別れたけど、終わってない気がしてたから」

「………うん」

矢野さんは体を少し離して、
わたしの目を見た。

「じゃ、へなちょこ君とケリつけてきて。早めに」

わたしが頷くと、ため息をつく。

「あ〜。すっげー嫌だけど、今オレ、大人の対応してんの」
参りながらもドヤ顔で言う矢野さん。

「だよね(笑)わかってる。ありがとう」

「マジでめんどくせー女だよ、
 おまえは…アホだしな!」

「否定のしようもありません…」

「でもな、そこもすげー好きなんだよ。
 結局オレもアホだ」

「…(笑)」

矢野さんは、しょーがねぇ奴だな、
という顔をして、
わたしをまた抱きしめてキスをした。

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