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ラブホリック 224-未解決の問題。

「油断すんなって言うぐらいなら、
 マサキが隣座ったらよかったじゃん。
 今更言われてもさぁ」

「露骨にはできねーだろ。
 なんかもう隠すのめんどくせーなぁ…」


みんなに隠さなくていい方法は、一つある。

お互い、口には出さなかったけど。


「ユキちゃん、チューして」

と言われて、恥じらいながらも、
軽くキスをする。

そこでお湯はり完了ブザーが鳴り出した。


「風呂狭い…引っ越したい…」

バスタブに二人で入る時は、
決まってそう言う矢野さん。

確かに、広いと気持ちいいだろうなぁ。
でも、借りたばっかりだし、
今はこれでいいけどな。


仕事の話や、さっきの他部交流会の話をした。
そして藤原部長の話になる。

「今日ね、藤原部長に『彼氏いる?』って聞かれたの。
 いないって答えたら『僕の勘違いかな?』って。
 つきあってるのご存じなのかと思って、びっくりした」

わたしが話すと、矢野さんが言った。

「…それ、へなちょこ君のことじゃねーの?
 時間差で噂が回って」

あ。

そうか…
ケイゴさんのことか…


別れて、2ヶ月足らず経った。

今も、わたしを待っているんだろうか。

それとも…


矢野さんの腕が動き、お湯が揺れて
ハッとする。

「もう出よ。ユキちゃんも出る?」

「あ、うん」

バスタオルを取ろうとすると、
矢野さんが広げてわたしの体を包んでくれた。

「ありがとう…」


矢野さんは頷くだけで何も言わない。
不安にさせていることはわかった。


矢野さんを好きなのは本当なのに、
どこかスッキリしない。


きっとまだ、片付いていない。

ケイゴさんと終わってない。


目をそらさずに、
そろそろ自分と向き合わないと。

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