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ラブホリック 205-ドライになれない。

はーーー!?


「ちょっと…栗栖さん、何がわからない?
 データあるなら送って」

『はい…すみません』

結局、簡単なことだった。
そのぐらい教えてあげたらいいのに
という内容。


相変わらず、和解(?)した後も
清水さんとわたしは、
社内メールでしかやりとりしていなかった。


……直接話すか。


「栗栖さん、清水さん在席してる?内線回して。」

『は、はいっ』

保留音の後、清水さんが電話に出た。


「お疲れ様です。七瀬です」

『あー。ユキちゃん、お疲れ様ー』

あれ?穏やかな声だな。

まずは怒りを表さずに事実確認。
清水さんは、くすっと笑いながら答えた。

『うん。栗栖さんにそう言ったよ。
 彼女、自分の頭使ってないんだもん。
 ユキちゃん、甘やかしすぎだね』

しれっと言う清水さん。
わ、わたしが甘やかしすぎ…?

「まだ彼女入社半年ですよ。
 年間通してまずは流れ覚えることが
 先だと思うんですけど」

『うーん、言ってる事
 理解できないでもないけど、感情入りすぎ。
 もっとドライにならなきゃ、
 ユキちゃんがパンクするよ。』

清水さんは尚も畳み掛ける。

『このままじゃ栗栖さんは
 ユキちゃんに甘えれば解決すると思っちゃうよ?』

「甘えるって…じゃあ清水さん、
 簡単な質問くらいは答えてあげてくださいよ!」

『俺はスパルタだからね。
 ユキちゃんがまた教育係になったら、
 やりたいようにすればいいよ。じゃあ、切るよ』


………切られた。


………。

受話器をゆっくりと置く。

自分で思い当たる部分も確かにある。
痛いところを突かれた気もする。


わたしはドライになれない。
教育や指導者には向いてない。

清水さん、それをすぐ見抜いたんだ。


誇りを持って臨んでいる
仕事のスタンスを否定された気がして
悲しかった。

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