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ラブホリック 201-正直になる。

部屋に戻る。

怒らせちゃったな。
せっかく楽しかったのに。
わたしも、素直になれなかった。


不意にスマホが鳴り出す。
アサミだった。
飛びついて電話に出る。

「もしもし!」

『ユキー?
 全然電話くれないから掛けちゃった〜。
 今大丈夫?もう東京なんでしょ?』

明るいアサミの声にホッとする。

「アサミ〜!矢野さん怒らせちゃった〜!」

『え?もう二人で会ってんの?』

「うん…さっきごはん食べにいって…」

『なにー?親密だねー』

今までの経緯を話す。
別れたことも、あの日の夜のことも。

アサミは悶えながら笑いながら
すべて聞いてくれた。

『あー笑った笑った』

「うそー!笑い話なの?(笑)」

『いいじゃん。ユキは頭で考え過ぎだよ。
 ケイゴさんに戻りたかったら戻る、
 矢野さんに飛び込みたかったらいけばいいのに。』

「………」

『それに、今、
 矢野さんもどうしていいかわからないんでしょ。
 ヤツは子供だから』

「……うん。」

『あたしはユキの味方だよ。』

まるで、そばで励ましてもらえているみたい。
すごく元気が出た。

ありがとうをたくさん言って電話を切った。




矢野さんと話がしたいと思った。



思い切って電話した。
ケンカしたままじゃ寝れない。

呼出音を聞きながら、心臓がバクバクした。


『…………はい』

声のトーン低っ!

「あのっ!七瀬ですけど!矢野さん?」

ついつい強い口調になってしまう。

『何だよ』

まだふてくされてるのか〜!(怒)
しつこい男だ!

「なんでそんなに怒るんですか?」

『だから何だよ。まだケンカする気か?』

違う違う。
矢野さんの口調にイラッとするけど違う!

「新生活が不安だったんですけど、
 矢野さんと一緒にごはん食べていたら、
 気持ちが楽になったので。ありがとうございました。」

『…おう。』

あ。声が変わった?

「あとわたし、結婚は白紙になったので。
 それだけ言いたくて電話しました。」

『白紙?なんで?』

「何でって言うか…とにかく白紙です。」

『別れたの?』
ズバリ当てられる。

「…いや…まあ…そうです。」

『何で別れたの?』
間髪入れず質問が返ってくる。(笑)

「言いたくないです。まだ思い出にはなってないので。」

『……とりあえずわかった。そっち行くわ。下降りとけ』

「えっ!?」


電話が切れた。
時刻は22時。

社宅は、家族以外は
入れてはいけないことになっている。

矢野さんの社員寮からはここまで5分。
急いで下に降りた。

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