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ラブホリック 195-小さな送別会。

次第にお酒の量が増え、栗栖さんが
「矢野さんが、支社に戻るのはいつですか?」
と、矢野さんににじり寄り始めた。

密着されて、矢野さんの体が引けてる。(笑)

「戻るとかはわかんねーけど、
 部長になったら本支社行き来するから、
 そのぐらいじゃねーの」

「10年以上先ですかー!?」

矢野さん「早く昇進したらもっと短いだろ」とドヤ顔。

「そんなの私待てませんよぉ〜!」

栗栖さんは泣き出してしまい、
矢野さんと顔を見合わせた。


「おーい、栗栖さん、お水飲む?」とわたし。

「酔ってるぞ、おまえ」
と矢野さんが栗栖さんを引き剥がす。

栗栖さんの涙が止まった頃、店を出た。



矢野さんと二人で
栗栖さんを改札まで送った。

しょんぼりした様子の
栗栖さんの後ろ姿を見届け、
また会社までの道を二人で戻る。


矢野さんが口を開いた。

「サオリちゃん、酒癖悪りーからな〜」

「彼女、結構飲みますもんね」

「いっつも最後あんな感じになるもんなぁ」


そうは言っても、矢野さんも栗栖さんを
かわいがっているのはわかる。


時間を置いたからか、
前のような嫉妬は薄れていて、
自然に話せる自分がいた。


矢野さんも、
ちゃんと目を合わせてくれるし、
何もなかったような顔をしてる。


明後日からの生活を思うと、
その時は恋愛どころではなかった。
とにかく気忙しい。


「勤務免除、いつもらった?」と矢野さん。

辞令が出た後、居住先の下準備のため
一日休みをもらえる。

「明後日です。ラスト勤務は明日です」

「そっか。オレは週明けもらった。」

「週明けたら…もう本社にいるんですよね」

「な。実感ないよな」


向こうを向く矢野さんの横顔を見た。

新生活への期待と不安を胸に抱く。

矢野さんも同じように感じている気がして
心強く思った。

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