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ラブホリック 189-異動まであと数日。

人事部に着く。

もらい忘れていた書類があったようで
その場で記入していると、開発部長が来た。

「七瀬さんだよね?
 この前はありがとう。楽しかったよ」
とお声がけいただく。

他部交流会のことか。

「メガネでわからなかった」
と微笑む開発部長。
我ながら変装してるみたいだもん。(苦笑)

「今日、支社いらしてたんですね。
 こちらこそ、ごちそうさまでした。
 楽しかったです」

開発部長も人事から何か書類を受け取り、
二人でフロアを出て、エレベーターに乗る。

「これね、矢野の分。
 さっき七瀬さんが書いてたやつね。
 10月から楽しみだな」
と、ひらひらと書類を揺らす。

「来月から、よろしくお願いします」
深く礼をした。


エレベーターが管理部の階に着き、
扉が開くと、目の前に矢野さんがいた。
開発部長と一緒に「噂をすれば…」と
含み笑いをした。

矢野さんは怪訝そうな顔。

「1階ぐらいなら階段使え!」
部長が笑いながら、階段の方向を指差した。

「次から使いますよ」と矢野さんが笑う。


わたしが降りて、矢野さんが乗り込み、
エレベーターの扉が閉まった。

矢野さんと、目が合わない。






席に戻ると、栗栖さんが微笑んだ。

「メガネも似合いますね♡」

「ありがとう〜。
 ごはんですよになってるんじゃないかと」

「桃屋ですか!?全っ然違いますよ〜!」

栗栖さんの笑い声で、部長を始め
管理部全員顔を上げた。

「騒いですみません…」
と二人で小さくなり、
仕事を始めた。

こんな(くだらない)やりとりも
しばらくなくなるのか、と寂しく思った。



お昼、栗栖さんに外に行こうと誘われる。
前に行った、マクロビメニュー多彩なお店。

「Y(矢野さん)、超かっこよかったです」

昨日の話が始まり、平静を装って臨む。

「でね。聞いちゃいました…ななさんの話」

栗栖さんが意味ありげな表情になる。


え。何。
まさか、あの日の夜の話…?


鼓動が早まるのを感じた。

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