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ラブホリック 188-異動まであと数日。

翌日。

またメガネにがっつりアイメイクで出勤。
目が腫れて、冷やしてもどうにもならない。

これから仕事がますます忙しくなるのに、
プライベートが荒みすぎだ。


いつものようにアイスコーヒーを買い、
エレベーターホールに抜けると、
矢野さんがいた。

「おはようございます」

背後からあいさつすると、
チラッと振り返って「おーす」と
そっけない返事。

エレベーターに乗ると
「ななちゃん!?メガネ、誰かと思った!」
と、いつもの大きなリアクションが出て、
ホッとした。


エレベーターが管理部のフロアに着く。

開発部はそれより上のフロア。
矢野さんは乗ったまま。


早めの時間なので、オフィスにも
パラパラとしか人がいない。

自席につき、力なくPCをオン。

スマホを見ると、
ケイゴさんからの
優しいメールで終わっている。
静かに画面を閉じた。


判断を間違ったかもしれない。

でも、あのままケイゴさんと
続けていくのは無理だった。

何もなかったようにはできない。

これで良かったんだと言い聞かせ
仕事に取り掛かった。



もうすぐ始業時間という時に、
栗栖さんと部長が出社された。

「部長、お話があるのですが」

「ん?何だろう。七瀬さんからお誘いだなんて」

栗栖さんと苦笑まじりに笑う。

会議室で話すほどのことでもないので、
部長の喫煙にお供した。あの非常階段へ。


非常ドアを開けると、誰もいなかった。
部長の隣に立つ。

「あの…結婚の予定がなくなったので、
 通知はなしでお願いします…」

「あら!別れたの?」

「はい…」

笑うしかない。

「そうか。じゃあずっと
 本社でもいいんじゃない?
 …ってわけには行かないか。
 わかりました。心に留めておくよ」

「申し訳ありません」

「謝る必要のないところでは謝らないの。
 堂々としなさい」

部長に背中を軽く叩かれ、喝を入れられる。
涙目になるわたしに部長は笑っていた。


「そうだ。今から人事部に行ってきて。
 何か手違いで書類不備あるらしいから。」

「はい」

部長を残して、エレベーターを降りて
人事部に向かった。

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