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ラブホリック 167-9月上旬の内緒の話。

「おまえだけ?みんな帰ったの?」

「はい。わたしも帰りますよ。」

矢野さんが、隣の栗栖さん席のイスに座った。
背もたれを前にして、そこに腕を置く。
矢野さんの定番スタイル。(笑)

「なぁ。本社行くの?」

う。
どこから知ったんだ?

「その話口にしたら、我々の身が危ういですよ」

当然ながら、辞令が出るまでは
秘密にしなきゃいけない。

「だってお互い様だしー。おまえは口外しないだろ」

口を尖らせながら矢野さんが言う。


どういうこと?


「だって、オレも本社行くんだもん」



「えーー!!」

大きな声が出てしまい、
社内システム部の皆様がこちらを
苦笑いしながら見ていた。

すみません…騒いで。


矢野さんは、社内の話を教えてくれた。
他に何人か本社・支社間で
トレードされること。

来年は大きな組織改正があること。
わたしは恐らくその下準備のための要員。


「よく知ってますねー…感心しますよ」

「偉いおじさんたちといると耳に入ってくるよ。
 風俗やらキャバクラやら連れてかれるけど」

「風俗…嫌々行ってるみたいに言いますね。(笑)」

「風俗なんか、それほど好きでもねーよ」

疑いの眼差しを向けると、
「その顔、全っ然信じてねぇな。(笑)」
と笑った。


部長が、わたしと矢野さんが
つきあってないのか確認したのは、
矢野さんも異動するからだったのかと
合点がいった。

我が社は、社内恋愛が公になると
配属先を離されがちだった。

アサミと仁科君をはじめ、
社内恋愛しているカップルは
周りにひた隠してつきあっていた。

矢野さんも本社かぁ…

仕事で関わることはなさそうだけど、
ケイゴさん、嫌だろうな……。


でも、式場決めたし、
部長に報告もしたし、
ケイゴさんとも、前と違って
心が通い合っている自信はある。


もう、わたしには
ケイゴさんしかいないから。

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