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ラブホリック 163-8月下旬のクリニック。

8月下旬。
仕事帰りにクリニックに行く。

おじいちゃん先生に、
妊娠継続しなかったことを報告。

話している最中に、涙で
言葉が詰まってしまった。

おじいちゃん先生は、
「大丈夫、大丈夫。
 あなたには未来があるから。」
と、優しい声で言ってくれた。

ますます涙が止まらなくなり、
看護師さんが微笑みながらティッシュを
持ってきてくれた。


いい病院だなぁと、
心が温かくなりながら、
処方箋を持って薬局に行った。



「あらー!ユキちゃん!
 市川さん、今お届けに出てるのよ」

受付の佐藤さんが立ち上がり、
いつものように処方箋とお薬手帳を渡す。

調剤室にいるのは……
後藤さんか…。(苦笑)


後藤さんはわたしを一瞥すると、
すぐ棚に行って作業を始めた。

人知れずカチンときていると、
佐藤さんが手招きした。

「ねえねえ。ご結婚するのよね?
 市川さん、お盆明けに言ってたわよ」

「あっ、はい。来年に…」

「おめでとう!よかったわぁ〜。
 結婚前に変な虫つかないように気をつけるのよ!
 人のもの欲しがるのがいるんだから」
と、険しい表情で言う佐藤さん。


これ…
後藤さんのこと、
忠告して下さってるよね……?


「はい、気をつけます…(苦笑)」

佐藤さんが席を立ち、
スタッフルームへ入って行かれたので、
わたしはソファに座った。

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