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ラブホリック 157-これはマリッジブルー?

矢野さんが私たちに気づく。手には検収書。
こちらに歩いてくる。

「楽しそうだな、君ら」
と、栗栖さんに検収書を手渡した。

「違うんですよー、今日、ななさんも
 SIPの件で王子に困ってたとこだったんですよ〜」

栗栖さん、かわいい笑顔で
嬉しそうに矢野さんに報告する。

「あいつ融通きかねーからなぁ。
 へんなとこでキレるし」

「今日ミーティングで
 噛みつかれましたもん…」
とわたし。

「はは(笑)災難だな」

矢野さんがわたしに笑いかける。
戸惑ってしまい、すぐに視線を外した。

「サオリちゃん、
 帰る前に持ってきてごめんな。
 処理は明日でいいから」

「はい!矢野さんはまだお仕事ですか?」

「うん、もうちょっと。
 さっき帰社したばっかりだから。
 じゃあまた明日な。お疲れ」

「おつかれさまでした!」

二人のやりとりを聞きながら、
仕事の続きをした。



ケイゴさんのお迎えの時間。

オフィスを出て、周りを見渡す。
ケイゴさんは少し先で待っていた。

「お迎えありがとう!」

そう言って車に乗り込むと、
ケイゴさんがニコッと微笑んだ。

夜は焼肉に行くことになった。
食べて元気になろう、って。


お肉はとてもおいしかった。
わたしだけビールもいただいた。

炎を見ながら
濛々と立つ煙の中で食べるのは
テンションが上がった。

また来ようね!と
盛り上がりながら店を出た。


車に乗り込む。
ケイゴさんがじっと見つめてきた。

「ん?なにー?どうしたの?」←ほろ酔い

「ユキ、元気出たかなぁって」

「いつも元気だよ!」


ケイゴさんは笑って車を走らせた。

彼は、わたしが前のように
無邪気に笑えないことに
気づいていたのかもしれない。


できた溝を、どう埋めていいのか
わたしにもわからなかった。

話し合うにも、
言葉では言い表しにくい不安を
どう伝えていいのかわからなかった。

糸はこんがらがっていた。



本当にわたしたち、結婚するの?

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