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ラブホリック 156-昼からの仕事。

ケイゴさんは、社ビルより手前の
パーキングに車を停めていた。

そこで一旦解散。

一度実家に帰って、
またわたしを迎えに来ると言った。


「がんばってね。顔見れてよかった。
 いろんな人いたけど、ユキが一番かわいいなぁ」

と、ニコニコしながら
ケイゴさんが言った。


コラッ…!

イタいカップルと思われる!


周りを見回したが、
誰もいなくてほっとした。

こんな発言聞かれたら恥ずかし過ぎる。
でも、ケイゴさんらしい発言に苦笑い。


ケイゴさんの車が出るのを見送ると、
急いでオフィスに戻った。



昼からの仕事は、少し疲れた。

SIPプロジェクトが結構大変で、
担当者に噛み付かれたりもする。

特に、経理部担当者との
相性が良くなかった。

保守的な考えを持つ担当者は、
新しいシステム導入を嘆くばかりで
一向に進まない。

ずっと前、部長が
わたしなら円滑に進められると
背中を押してくれた役割だけど、
なかなか厳しいものがあった。


不毛なSIPミーティングが終わり、
自席に戻って顔を突っ伏していると、
栗栖さんが背中を撫でてくれた。

「癒される…ありがとう栗栖さん」

「ななさん、大丈夫ですか?」

全く大丈夫ではない。

「敵の心を開くのはムリだな…
 もう部長にヘルプ出そ。
 効率悪すぎだもん」

むくっと体を起こし、
部長にメールをした。

時刻は定時。
仕事をもう少しやりきって帰りたい。

ケイゴさんに、『1時間後に迎えに来て』と
連絡した。




隣で帰り支度をしていた栗栖さんが、
「あ…矢野さんだ」と言った。

画面から目線を上げると、
矢野さんが経理部に
何か提出しに行っていた。
旅費精算かな。

今日のSIPミーティングで
話の進まなかった担当者、中村さん
(30代半ば男性、通称・王子)と
何やら話している。

あれ?
矢野さん、ちょっとキレてる?


栗栖さんが吹き出したので、
わたしも釣られて笑った。

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