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ラブホリック 155-彼氏と先輩の二度目の遭遇。

ホテルのレストランに着き、
向かい合って座った。

会社の知り合いはいなさそうだった。

ここに、ケイゴさんがいることが
不思議で、くすぐったいような
気持ちがした。

おいしいねと言い合いながら
ランチを食べた。


会計が並んでたので、ケイゴさんが
外で待ってていいよと言ってくれた。

幸せな気分で外に出ると、
矢野さんと営業の高橋さんがいて、
わたしに気づいた。



「あれ?七瀬さん、一人でランチ?」

高橋さんが驚きながら声をかけてくれた。

「お二人はどうされたんですか??」

「ここでC社と打ち合わせだよ」

と矢野さんが言った。
C社は、パートナー会社。

矢野さんが、わたしの後ろから
会計を終えて出てきた
ケイゴさんに気づいたようだった。


「矢野さん。こんにちは」

ケイゴさんは、はっきりした声で
にこやかに挨拶した。

「お久しぶりですね。今日はお休みなんですね」
と矢野さん。

矢野さんは、ケイゴさんの
名前も職業も知らない。


「はい。夏の連休は長いので…。
 では、失礼します」

ケイゴさんが、会釈をして歩き始めた。

「さようなら」と矢野さんも会釈をした。

わたしも矢野さんと高橋さんに挨拶し、
駆け出した。

後ろから、高橋さんが矢野さんに
「お知り合い?」と尋ねる声が聞こえてきた。



少し前を歩くケイゴさんに
走って追いつく。

怒ってたらどうしよう、と不安になりながら
顔を覗き込んだ。

「矢野さんは相変わらず、
 かっこいいスーツ着こなしてるよねぇ…」
と言うケイゴさん。

よかった…普通だ…。


安堵した裏側で、心がチクチク痛んだ。


この痛みの理由に
気づいてはいけない気がした。

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