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ラブホリック 136-先輩と遭遇。

小腹がすいた。

サンドイッチの陳列棚前で、腕を組み物色。
いろいろあって目移りするなぁ。

数点選んでレジに並んでいると、
矢野さんがコンビニに入ってきた。

見つかってはいけない気がして、
レジが終わると、慌てて店を出た。

が、あっさり見つかっていた。(苦笑)

「なんだぁ〜おまえ、逃げたな〜」

と、後を追われた。
逃げようとしたのもお見通し。
酔っていらっしゃるー。

「朝メシ買ったの?」

「はい。矢野さんは飲み楽しかったですか?」

「あー、まあな。聞いたぞ。清水から」

矢野さんは胸ポケットから
タバコを取り出し、火をつけた。

「あいつにはきつく言っといたけど…
 まさかななちゃんに手を出すとはさ…」

目の前が真っ暗になった。

清水さん…
どんな顔して矢野さんに話したの?

気持ち悪い。

吐き気がした。

うつむいて黙ってしまったわたしに、
矢野さんが気付いた。

「どうした?顔真っ白だぞ」

「…帰ります。」

それだけ言うと、
踵を返してホテルに向かった。

吐きそう…


「おい!大丈夫か?」


矢野さんは、部屋まで連れて行ってくれた。

ケイゴさんからの連絡はなかった。



ベッドに横になり、枕で足を高くした。

シャツのボタンを少し開ける。
吐き気が薄れて、血の巡りが戻ってきたような…
吐かなくて済んだのがホッとした。



矢野さんは、ミネラルウォーターをくれた。

受け取ったが、飲む気になれず
ペットボトルを頬に当てた。
ひんやりして気持ちいい。

「顔色戻ったな。じゃあ…帰るわ。」

「はい…すみません…無様な姿を晒しまして…」

「まあ、気にすんな。ゆっくり寝ろよ」

矢野さんが部屋から出ると、
ドアの閉まる音がした。

ご迷惑をおかけしてしまった…

矢野さんは、部屋の中では
わたしに近づかなかった。

警戒させないためなんじゃないかと思った。

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