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ラピスラズリ 42

その紙片を受け取ろうと手のひらを出した。

田島さんの指に
くっついた紙片はなかなか取れなくて、
私の手のひらに落ちない。

「ちょ、取って」

「はいっ」

笑ってる田島さんの指が触れ合った。
ドキドキしながら紙くずを取る。


「ありがとうございます」

「うん」

満員電車の時と同じように
背後にドアがあって田島さんが目の前にいる。

手のひらの紙くずをぎゅっと握り、
ドアノブを捻って開け、
田島さんに先に出てもらった。



こんなことですぐ
ドキドキしちゃうのやだな…

「おい、エレベーター来たよ」

「はいっ」

田島さんに声をかけられて、
走って乗り込んだ。

階数を押して田島さんを見ると
田島さんはすでに私を見ていた。
心臓が跳ね上がる。



「……これ乗り越えたら飲み行く?」

飲み…!
田島さんはさらりと聞いてきたけれど
たぶんまた複数で行くんだよね。

「いきます!乗り越えましょう!」

「んじゃ、俺それご褒美に頑張るわ」

「そうですね!私もそうします」

「やる気でたな」

田島さんは、優しく微笑んで
先にエレベーターを降りて行った。

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