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ラブホリック 111-帰社、その後。

支社に戻ると、栗栖さんが今にも
泣きそうな顔で出迎えてくれた。

「すみません、私…昨日仕事置いて帰ってしまって…ななさんに確認もせずに」

「うん。栗栖さんは今修行中の身だからね。帰る時は連絡してね」

もっと強く言ってもよかったのかも
しれないけど、その時はそれしか
言えなかった。

「すみません…」

「ほら、元気出して!仕事片付けよう」

「はい」

自席に着くと、問い合わせメモや
書類がたんまり乗っていて、
もう笑ってしまう。

仕事、いつ落ち着くのかな。
1年後ぐらいには何とかなってる?



18時を過ぎ、残務処理もひと段落したころ。

栗栖さんが「少しお茶しませんか?」と
話しかけてきたので、帰りに会社近くの
コーヒーショップに寄ることにした。

出張明けで疲れていたけど、
話があるんだろうと思って誘いを受けた。


席に着き、一口オレンジジュースを飲む。

コーヒーショップに来ておいて
オレンジジュースを頼んだわたしに、
栗栖さんが微笑んだ。

コーヒーは仕事のお供だからね。
今はリラックスしたい。


「わかってたことなんですけど、矢野さんにフラれちゃいました…」

栗栖さんが、元気なく呟いた。



「周りに社内の人いるかもしれないから、名前伏せよっか」

「あ…じゃあ…Yで」

矢野さん改めY。
妙にツボに入って二人で笑った。

それ以降は余計なコメントは挟まずに、
聞き役に徹する。


待ち合わせに少し遅れてきたYは、
小洒落たお店に連れて行ってくれたらしい。

大人な感じで話を聞いてくれて、
スマートでかっこよくて
さらに好きになってしまった栗栖さん。

お店を出た時に、お酒の勢いで迫ったら
頑なに断られて、Yの前で泣いてしまったらしい…


「栗栖さん、酒癖良くない?」
思わず本音が。(苦笑)

「最後『好きな奴がいる』って言われちゃって…玉砕ですよ」

栗栖さんは大きくため息をついて、
話を続けた。

「でも…納得なんです。その人とY、すごくお似合いだなって思うし…」

「…そうなんだ。」

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