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ラブホリック 109-張りつめた糸。

部屋に戻り、急いでスマホを取り出して
ケイゴさんに電話をかけた。

『もしもし?おつかれさま。
今メールしようかと思ったんだ』
と、鼻にかかったいつもの優しい声。

張り詰めた糸が切れるかのように、涙が出た。

今でも何の涙かわからない。
もう、いろんなことが
キャパオーバーだったのかもしれない。

突然泣きだすわたしに驚いたケイゴさんが
『何かあったの?』と言った。


「今は頭の中がまとまらないから、
帰ったら聞いてくれる?」

『いいけど、別れ話じゃないよね?』

「全然違うよ…(笑)」


ケイゴさんと話していると、
固い心が少しずつ解きほぐされる。

ケイゴさんは、わたしを丸く包んで
わたしらしくいさせてくれる。


矢野さんには…
感情が引っ張られてしまう。
何だろう。あの感覚。



「明日、ケイゴさんちに帰ってもいい?」

『もちろん。おいで』

「ありがとう」

『あとさ…延期になってたけど…
ユキさえよければ、一緒に暮らしたい』

「…うん。ケイゴさんと一緒に住みたい」


ケイゴさんと一緒にいられたら、
きっと何でも頑張れる。


その時はそんな風に思っていた。

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