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ラブホリック 106-ワーカホリック達の飲み会。

ケリ…?

何のケリつけたの?

まさか栗栖さん…?



終業時間を少し過ぎたころ、胸騒ぎがして
支社の管理部に電話した。

栗栖さんはもう帰ったよ、と言われ、
困惑した。

いつもなら帰る前に
一報くれそうなものだけど…

うわーん。矢野さん何した?


飲む場所は、宿泊先のホテル近辺の
居酒屋の個室を、予約してくれていた。

本社開発部に寄っている矢野さんより先に
清水さんと二人でそこに向かうことになった。

気もそぞろ。
わたしが心配したって仕方ないのに。

隣を歩く清水さんが、
わたしの顔を覗き込んだ。

「元気ないね。ユキちゃん」

な…名前呼びですか?

「ちょっと考え事してました…」

「僕でよければ相談に乗るよ?」

清水さんの顔を見た。

……言えないわ。(笑)
自分の話じゃないんだもん。

お店に着くと、すぐに矢野さんが
息を切らして来た。


「走ってきたんですか?」とわたし。

「ゆっくりで良かったのに」と清水さん。


矢野さんはわたしの隣にドカッと座ると、
「飲むぞ!」と急に仕切り始めて、
清水さんとわたしは顔を見合わせて笑った。


3人集まると、飲みの席でも
まず仕事の話。

全員仕事にのめり込んでしまう質なので
そこは気が合い、安心して話せた。


「ユキちゃんの下についた子…何て名前だっけ」
と、清水さんが言った。

ちらりと矢野さんを見ると、
素知らぬ顔をしてメニューを眺めてる。
とぼけたフリがわかりやすいなぁ…。(笑)

「栗栖さんですよ」

「そうそう。どんな感じ?」

「素直で、まっすぐ吸収してくれてますよ。
 ね、矢野さん」

「んー…オレ焼酎ロック頼もうかな」

はぐらかしたな。

清水さんが続けた。
「支社に電話した時、あの子が出たら、
 ユキちゃん出たのかと間違う時があるよ」

「ああ、それはわかる」と矢野さん。

「似てますか。(笑)」

「…見た目もお前みたいになってきたよな。
 後ろから見たら間違うもん」

頬杖をつきながら、
矢野さんがボソッと言った。

「へー、会いたいなぁ」

「いい子ですよ」

しばらくして清水さんがお手洗いに立ち、
矢野さんとわたしの二人になった。

「矢野さん、ケリつけたって何ですか?
 栗栖さんになんかしました?」

「しねぇって。清水に聞かれたくないから
 今はその話ナシ」

じゃあ、いつその話するのよ。(怒)
聞かれたくないなら何も言わないでほしい。

夜9時を過ぎ、そろそろお開きとなった。

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