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ラピスラズリ 39

「今日はお願いしたいことが多いから、
ミーティング室で打ち合わせしよう」

「はい」

背の高い彼を見上げながら返事をしたら
彼は自分の顎を触りながら私を見下ろした。

「山下さんは何で前の会社辞めたの?」

「えっ……と」

本当の事なんて言えないから
「スキルアップしたくて」と
理由を述べた。


「……スキルアップするには
辞めない方がよかったんじゃないの?」

「そ……そうですね……」

ほんとその通りで…
苦しいよね…

「嘘が下手だな」

田島さんは私に優しく笑いかけた。




ビル前に着くと、自転車をとめている
天野さんがいた。

顔を上げた彼がこっちを見て、
目を丸くする。

「おはよう」「おはようございます」

「おはようございます、田島さん
山下さんと一緒に出勤ですか?いいな」

すねた口調で口を尖らせる天野さんに
田島さんは首をかしげていた。

「ストレートなやつだな。若けーな」
と苦笑いする。

「若いすよ。田島さんよりは」

あれれ。天野さんちょっぴり喧嘩腰?

はらはらしながら二人を見ていたら、
田島さんは首をすくめた。

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