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ラピスラズリ 38

一晩明け、また電車に乗る。
昨晩のドキドキは睡眠とともに
薄れてしまった。

大混雑の車内。ぎゅーっと足を踏まれる。
会社に着くまでに疲れちゃう。

1時間ぐらい早く出社すれば
ラッシュを外せるかな……

どどっと人が押し寄せてきて、
向こうに田島さんがいるのが見えた。

途端に顔が赤くなり、鼓動が速まった。


もう……全然好きじゃん。
全然忘れてないよ。
ほんとやだ、私。


駅に着き、見つからないように
こそこそ降りたら、ホームで
いじめっこの顔をして笑う田島さんがいた。


「俺見て、知らん顔しただろ」

「………しました…」



「嫌わないでよ、寂しいじゃん」

「嫌ってなんか…」


逆なのにな。
好きなのに……

先を歩く田島さんから
ふわりと煙草の匂いがした。


このひとと暮らす奥さんは
どんなひとなんだろう。
きっととてもきれいだろうな。

二人はどんな恋愛をしたのだろう。
お子さんはいるのかなぁ……

プライベートの田島さんは
会社と変わらないのかな。

奥さんには、誰にも見せない顔を
見せるんだろうな。


………いいなあ。

私も好きなひとと一緒にいたい。

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